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親心

「今日は仕事が休みだし、山でとれた山菜がいっぱいあるから」と、電車に乗って、とことこ父が荷物をしょってやってきた。

ふき。たけのこ。畑で作った玉ねぎとニンニク。田舎から送ってきたお米。私がいつも「おいしーい」と絶賛する鮭とたらこ。

こんなに重い荷物を持って‥‥。宅配便の方が楽なのにと言ったら、「いや、ほら、顔もみたいからさ」と。昔だったら絶対言わないせりふだ。

ずうっと働きづめで来た父の、節くれだった手を見て、なんでだか泣きそうになった。

by 多ぬ吉  at 23:37
コメント
  1. 「おとん」ね、そんな人もいたな。「父の日」、それっていつだっけ。くらいしか日常思ってないのですが・・。
    日記を読んで少々反省しました。

    by マチルダ  2007年06月19日 10:09
  2. 自分自身が、必死で私達を育ててくれた父母の年齢にさしかかり、年齢を重ねて物言いも接し方も丸くなってきた父を見ていると、自然に感謝の念が湧いてくるのですよ。恥ずかしいから本人には言いませんけどね。

    by あゆ  2007年06月20日 16:14