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またね、叔父さん

先週末、叔父が亡くなった。

叔父と言ってもオットの繋がりなのだけど、家族の仲が良くて、みんなほんわかと優しくて朗らかで、遊びに行く時はいつもとても楽しみにしていた。

オットからの電話で叔父の訃報を聞いた時、耳を疑った。お酒が大好きで、でも健康に気を遣ってジョギングしたり、飲む量をセーブしていたのに。

とても仲の良かった叔父と叔母は、私の憧れの夫婦でもあった。週末から3日間、私はあまりにも早い叔父の死に泣き、残された叔母を思って泣いた。

お通夜と葬儀には、眼鏡店に勤めていた叔父が作ってくれた眼鏡をかけて出席した。私がデザイン眼鏡をかけるきっかけになった眼鏡なのだ。それから後、会うたびに妙ちきりんな眼鏡を披露する私に「うーん、今の人ってそんな眼鏡をかけるんだねえ」と、話を弾ませることも、もうない。

家族旅行に行く前日の、突然の死だったため、叔母も「お父さん、きっと自分が死んだなんて思っていないわ。ひとりで先に来ちゃって、『みんな遅いなあ』って思っているかもね」と、泣き笑いで言っていた。私も敢えてさよならは言わない。

おじさん、またね。

by 多ぬ吉  at 13:23
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コメント
  1. 人間は死ぬまで生きるもの。と分かってはいても、悲しいものは悲しいですね。よく分かります。

    by マチルダ  2006年11月14日 16:02
  2. うん、悲しいねえ‥‥。今度のお正月にも新作眼鏡持って行って「何だ、これは!」って驚かそうと思っていたのに。

    by あゆ  2006年11月15日 10:46