一足早いサプライズ

夕方、オットが「少しいい格好してねー」と言うので、ちょっとだけきれいな格好をした。これから迎賓館の前まで行くのだという。どこへ行くのか、なんで迎賓館の前なのかをしつこく聞いても教えてくれない。ぶーぶー言ってもちっとも教えてくれないので、ムスメと「ヘリコプターが迎えに来て、東京都内を一周するんだよ」とふざけていた。

迎賓館前に到着。正門前にリムジンみたいな立派な車が止まっている。
すると
「●●様、お待ちしておりました」
と、ドアが開けられたではないか！

あのーえーと私達が乗るんでしょうか？あっ、オットがにやにやしているっ。
「予約しておいたんだよおん♪」

だから「歩いて」迎賓館前まで来なきゃならなかったんだ。なーるほどねー。
（後でサイトを確認してみたら、リムジンじゃなくてロールスロイスであった‥‥車はさっぱりわからん）

しかしロールスロイスに乗って、どこまで行くんだろう。行き先も「寿司屋」としか教えてもらっていないのだ。ほどなくして銀座に到着。見たところ雑居ビルのようだけど？
正体は「銀座 鮨一」というお店であった。

いやー、これは一本とられた。明日が結婚記念日なので、お祝いに席を設けてくれていたのだった。
私とオットはコース、ムスメはお好みで食べたいものを握ってもらっていた。出てくるお料理が皆おいしい。かたくりのおひたしとのれそれ(穴子の稚魚)に驚き、上品な江戸前鮨に舌鼓。握ってもらう鮨ねたは、丁寧に下ごしらえされて木箱に入っていて、その中から選ぶ。ムスメが「このお魚、全部おいしい！」と喜んでいたら、小さなお茶碗に海鮮丼を作ってくれた。
そして鮨屋なのに、牛フィレのステーキ。これがまた柔らかくて美味。

シャンパンとワインを空け、相当良い気分になった頃に、デザートのチョコレートケーキ登場。うわあん(←感激で泣いている)、結婚のお祝いって書いてあるー。

‥‥と、ここで意識が途切れた私。

次に気が付いたら、もうお店の外でした。んで、花束もらった。「ご結婚記念日おめでとうございます」と手書きのメッセージ付きで。うわああああん。

そんなこんなで大変素晴らしい時を過ごしたのだが、オットよ、何故君は10周年の時に何もせず(と言うか結婚記念日すら忘れていたよね?!)、11周年の今回にこんな派手なことをしたのだ?!
ナゾ。