相米慎二 × 金原由佳
Bestboyが見た、聞いた、監督のあれこれ
2月19日(金)まで、渋谷 ユーロスペースにて開催中の「没後20年 作家主義 相米慎二 アジアが見た、その映像世界」。
初日から好調な動員を続け、終了を迎えようとしている。
スクリーンではじめて相米慎二を体験した若い観客。
すべての作品を見ていたが、今回スクリーンで見直してくれた方々。
答え合わせのように、見逃していた作品を見て、最後のパズルのピースを埋めた方。
さまざまな人が、また、それぞれの新しい相米体験を積んでくれた。
会期中にはオンライントークイベントを実施、たいへん好評をいただいた。
相米作品の役者たち ── 永瀬正敏、鶴見辰吾、尾美としのり、佐藤浩市
アジアの監督たち ── ホアン・シー(台湾)、ユン・ダンビ(韓国)
そこで、スペシャルとして3月26日(金)(同日より配信開始)、映画ジャーナリストの金原由佳がトークイベントの映像配信を行うことが決定した。
金原由佳は後年の相米慎二と親交が厚く、「夏の庭」「あ、春」では、現場密着を刊行。今回の上映では、パンフレットの作品レビューやインタビューを手掛けたほか、オンライントークイベントの司会を務めた。
パンフレットでは「Bestboyが聞いた、昔の日本映画のこと」のタイトルで、相米慎二に関するエッセイを寄稿している。
金原由佳が相米監督に言われたのが
「お前、ベストボーイって知っているか、ハリウッド映画のクレジットに出てくるんだけど、要は助手だ、それでいいよな」
それで、ベストボーイになると決意した金原は「夏の庭」「あ、春」の現場に臨んだのである。
金原由佳(映画ジャーナリスト)
「なんでこんなことが起きるのか? その「こんなこと」には女子高生が組長になったり、隣の席の男子が台風に日に突然、狂気を孕んで襲ってきたり、同じサッカーチームの親友が人が死ぬところを見たいとか言い出すのだけれど、そういう唖然とした観客側の人間が、相米慎二がどう虚を衝いているのか、その瞬間を見たいと思ったのが全ての始まり。「お引越し」を見て会いに行き、「夏の庭」の撮影現場で密着して、「あ、春」までの演出風景を見て聞いたことを話したいと思いますが、発した言葉が本当でも、その言葉の事実が後で調べると違ったりするのが相米慎二の虚実皮膜の面白さ。さあ、一緒に愉しく煙に巻かれましょう」
「映画監督 相米慎二」
映画ジャーナリスト金原由佳
トークイベント映像配信
3月26日(金) 同日より期間限定配信
料金:2,500円 パンフ付き4,000円
3月上旬 チケット発売 *公式サイト等で発表
*スペシャル・ゲストあり(予定)
ミニシアター×オンラインシネマイベント
「没後20年 作家主義 相米慎二 〜アジアが見た、その映像世界」
2021年2月6日(土)~2月19日(金)
渋谷 ユーロスペース
予告編
「没後20年 作家主義 相米慎二 アジアが見た、その映像世界」