A PEOPLEの動画「FILM02 TWILIGHT」。カルチャーサイト「A PEOPLE」の理念を映像化するというコンセプトの元、さまざまなボーダーと向き合う、あるいは、超えようとするひとを描く動画シリーズの第2弾が2018年夏、公開された。その主演が女優・小篠恵奈。
2018年は舞台「川辺月子のために」、連続ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)などに出演、いろいろな表情を見せてくれた小篠恵奈。「大恋愛~」で演じていた姿を見て、彼女のことを知った人も少なからずいたはず。
「2018年は、ここ数年ではいろんなことを経験した年だったなと思います。舞台も久しぶりにやりましたし、ドラマや主演映画も撮影して、いろんなことを詰め込めた1年だったかなと思います。4人の写真家の方々と同時期に写真を撮るということをやりましたが、そもそも私が全然写真慣れをしていなくて、カメラを向けられて“どうしよう”という感じで。マネージャーさんと、写真慣れをしていくことや、今後はInstagramでアプローチをしていくことなどを話していたんですが、その具体性が増したかなと思います。
夏の舞台での役がものすごく重い役柄だったので、『大恋愛~』で陽気ないまどきの子を演じたのは気持ちが明るくなるし、楽しかったです。面白い作品だから多くの人に見てもらいたかったので、出演が終わってからもいち視聴者として、リアルタイムで実況ツイートしていました(笑)。(事務所の先輩である主演の)戸田恵梨香さんには、撮影の合間にSNSとかで『どう演じたらいいですか?』と相談すると、ちゃんと返事を送ってくれて。本当に素敵な女優さんだなって思いました」
2018年には越川道夫監督が手掛けた主演映画を撮影(公開未定)。彼女の中で確かな手応えを感じた撮影となったよう。
「作中で希望とかは見えてくるんですが、作品はとにかく重たいです(笑)。演じていた人物が、すごく己に対して何かを課しているというか、いろんなものを背負い込んで生きている子なので、演じている間はかなりハートにズシッとくる感じがあって…。撮影期間が一週間でよかったです(笑)。自分の中では以前から何か一つ突破したい壁みたいなものがあって。“どこまで殻を破れるのか”という思いみたいなものを監督と相談しながら撮影に入りました。その壁が越えられたかどうかは分かりませんが、すべてをすり減らして、全部を出し切ったという思いはあるので、どう見てくださるのか楽しみです」
現在、本作品と、もう1本の別の映画の公開が控えている彼女。また1月クールの月9「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)第2話(1月14日放送)の出演も決まっており、2019年ではどんな役柄で、どんな表情を見せてくれるのか楽しみだ。
文:斉藤俊彦