「台風クラブ」加藤祐司、後編の時間が決定
「正義の行方」木寺一孝、9月22日に実施が決定
「台風クラブ4K レストア版」などの配給、書籍「作家主義 ロウ・イエ」などの出版。アジア・日本のコンテンツビジネスを行うA PEOPLE(エーピープル)が新たなトークイベント・シリーズを立ち上げた。タイトルは「超映画術」。これまであった単なる上映後のトーク・イベントにとどまらず、90分のロング・トークを展開。
7月25日(木)、第1回となる「超映画術Vol.1 加藤祐司『台風クラブ』前編」がユーロスペースにて行われた。
相米慎二監督のマスターピースともいえる「台風クラブ」の脚本家である加藤祐司。
1985年の映画公開以来、一度もメディアに登場せず、「台風クラブ」に関して一言も発言してこなかった加藤。“幻の作家”ともいわれたその人が39年の時を超えて、ユーロスペースに降臨した。
観客も加藤も緊張する中、その語りは雄弁で、90分間があっという間に過ぎ去った。上映終了後に行われた(書籍「作家主義 相米慎二2023 台風クラブ シナリオ完全収録」購入者に対する)即席のサイン会も盛況。公開当時、生まれていない若い相米ファンが加藤に熱く想いを語り続けていた(*サイン会は次回の柏・キネマ旬報シアターでも実施)。
発表されていた通り、加藤祐司の「超映画術・後編」が9月7日(土)キネマ旬報シアター(柏)で行われる。開演時間が決定。「台風クラブ」は14:00より上映が開始、その上映後16:10よりトーク・ライブ「超映画術」が行われる。
今回はトークのみの参加も可能で、ユーロスペースで「台風クラブ」をすでに観られている方はトークのみでもぜひ、参加いただきたい。来場できなかった方のために9月12日(金)よりアーカイブ販売を行う。
ちなみに開催日の9月7日は相米慎二の命日(9月9日)の2日前。そんなタイミングで、前編で話されなかったどんな話が果たして飛び出すのか。
そして、「超映画術Vol.2 木寺一孝『正義の行方』」の開催日が決定。ユーロスペースにて9月22日(日・祝)行われる。
1992年、福岡県飯塚市でふたりの女児が殺害された。いわゆる“飯塚事件”ある。犯人とされた久間三千年(くまみちとし)が逮捕され、2006年に最高裁で死刑が確定。2008年、死刑は執行された。翌年には冤罪を訴える再審請求が提起される。映画「正義の行方」は、弁護士、久間の妻、警察官、新聞記者という立場を異にする当時者たちが語るドキュメンタリーである。
今回のトーク・ライブ「超映画術」では映画でも書籍「正義の行方」(木寺一孝・著)でも語られていない“飯塚事件”の裏側、映画「正義の行方」の裏側に徹底的に迫っていく。そして、木寺一孝、ドキュメンタリー「作家」としてのその半生、その矜持を語る。
「超映画術」では毎回、“課題映画”を発表している。トークライブで語られる“影響を受けた作品”を事前に告知することで、観客と共有し、観て来ていただいた方にはより深く楽しめるという試みだ。
「超映画術Vol.1 加藤祐司『台風クラブ』後編」の“課題映画”は「エレファント」(監督:ガス・ヴァン・サント)。「超映画術Vol.2 木寺一孝『正義の行方』」の“課題映画”は「ペパーミント・キャンディー」(監督:イ・チャンドン)。観て来ていただいた方も、観てこなかった方も楽しめるトーク・ライブを行いたい。
超映画術Vol.1 後編
加藤祐司「台風クラブ」
9月7日(土)
14:00 「台風クラブ 4Kレストア版」上映
16:10 トークライブ「超映画術」
出演:加藤祐司
聞き手:小林淳一(A PEOPLE編集長)
会場:キネマ旬報シアター(柏)
料金:
上映+トーク・ライブ 1,800円均一(税込)
トーク・ライブのみ 800円(税込)
チケットは9月3日(火)深夜00:00よりオンラインにて販売開始
アーカイブ配信(トークのみ)は9月12日(金)より発売
料金:800円
A PEOPLE SHOPにて販売
超映画術Vol.2
木寺一孝「正義の行方」
9月22日(日)
*上映時間はユーロスペース、A PEOPLEのHPを参照のこと
出演:木寺一孝(映画監督)
聞き手:賀来タクト(映画評論家)
会場:ユーロスペース
料金:1,800円均一(税込)
チケットは9月19日(木)深夜0:00よりユーロスぺ―ス公式HPにて、OPEN時よりユーロスペース劇場窓口にて販売
アーカイブ配信(トークのみ)は9月30日(月)より発売
料金:800円(税込)
A PEOPLE SHOPにて販売
超映画術Vol.1 前編
加藤祐司「台風クラブ」
アーカイブ
A PEOPLE SHOPにて販売中
料金:800円(税込)