アジアシネマ的感性
小橋めぐみ インタビュー
サイン会も決定
A PEOPLE CINEMAより、女優ながら書評など文筆業も行う小橋めぐみの著者「アジアシネマ的感性」が3月16日、発刊される。
発売日となる3月16日(土)には、サイン会も行われる。
著者の小橋めぐみに、「アジアシネマ的感性」について聞いた。
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アジア映画には、不思議な懐かしさを感じることがあります。すごく自分の記憶を想起させられる。違う国なのに、同じ匂いがします。「家族」を扱った作品が多くて、自分の家族の話ともリンクしました。少し前の日本の空気感のようなものが流れている作品が多かった。
書いていた時期はコロナもあって、旅行に行けなかったんですね。だから、台湾、香港、中国、タイ……とまるでアジアを旅しているような感覚がありました。こうしたさまざまな感覚が「アジアシネマ的感性」なのかもしれません。
等身大の女性を描いている作品にも共鳴しました。同世代で頑張っている女性監督作品には影響を受けました。そして、アジア映画を代表する巨匠のような方々。エドワード・ヤンの「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」。好きだったけど、この作品をどう自分なりに文章にするか。悩んで、何度も観て書きました。
こんなこともありました。イ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」の原稿に編集者さんからダメ出しされて。高齢の主人公の女性の性的なシーンについて触れなかったんですね。「そこを逃げて書くな」と言われたと感じました。自分が女優として、もっと高齢になった時に、そういうシーンが来たら引き受けることができるのだろうかと、深く考えさせられました。あれは原稿を突き返してもらってよかった。
何度も同じ映画を観てそれを言葉にすることを学びました。
(プロフィール)
小橋めぐみ
1979年生まれ。東京都出身。主な出演作品に、NHK「徳川慶喜」「サイレント・プア」、TBS「新・天までとどけ」シリーズ。映画では「笑の大学」「遺体 明日への十日間」「64-ロクヨン-」に出演。最新の主演作「あみはおばけ」が2023年、公開されている。無類の本好きとしても知られ、書評や映画評にも定評がある。「週刊新潮」で書評「性とか愛とか」を連載中。著書に、読書エッセイ「恋読」(角川書店)がある。
●サイン会の開催が決定!
「アジアシネマ的感性」発刊記念
小橋めぐみサイン会
開催日:2024年3月16日(土)
会 場:BC WORLDスタジオ
東京都渋谷区 代々木2丁目29-12
南新宿駅徒歩1分 代々木駅徒歩6分
【サイン会参加方法】
A PEOPLE SHOPにて「アジアシネマ的感性」購入者限定
2月16日(金)13:00より上記サイトにて販売(3月7日(木)23:59まで)
一人につき一冊購入で一回のサイン会に参加できます。
下記より参加時間を選んでください。
① 13:00―13:30
② 13:30―14:00
③ 14:00―14:30
④ 14:30―15:00
サイン会に関する問い合わせ
A PEOPLE CINEMA ap_info@apeople.jp
- アジアシネマ的感性 小橋めぐみ
- 著者:小橋めぐみ
- 判型:A5
- 頁数:168
- 定価:2,420円(本体:2,200円+税10%)
- ISBN 978-4-909792-52-5
- Cコード C0074
- Amazonで購入
発行:A PEOPLE株式会社
販売:ライスプレス
発売:2024年3月16日(土)よりアマゾンほか一部書店にて発売
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