アメリカから来た少女 BOOK
2003年の冬。アメリカから台湾へ帰郷した13歳の少女と家族の物語。母の病気を受け入れられず、やり場のない感情から身勝手な行動を重ねてしまう13歳の少女ファンイー。そんな少女が慣れない台湾での生活を送るなか、自分の弱さに気づくことで成長していく様子を端正な映像で丁寧に描いていく。メガホンを取ったのは、弱冠32歳にして才能を開花させた若手女性監督ロアン・フォンイー。彼女の半自伝的映画でもあり、「百日告別」のトム・リン監督がプロデユーサーを務めている。第58回金馬奨では10部門にノミネートされ、「最優秀新人監督賞」「最優秀新人俳優賞」「観客賞」など5部門で受賞。第3回台湾映画評論家協会賞でも、「最優秀作品賞」「最優秀脚本賞」を獲得するなど数々の賞に輝いた。その繊細な演出やスクリーンに映し出された圧倒的な映像美を、再び味わってほしく再現したのがこの一冊。本編のストーリーから始まり、映画評論家、スタイリスト、映画監督、映画執筆家、女優、エディター&ライターといった各ジャンルの識者たちによる長文レビュー。そして、ロアン・フォンイー監督、主要キャストのカリーナ・ラム、ケイトリン・ファン、オードリー・リン、カイザー・チュアンへのロング・インタビューも掲載。さらに、2017年に映画「台北暮色」で、監督デビューを果たしたホアン・シーによるコラムなど、見ごたえ十分な一冊に仕上がっている。
目次
- イントロダクション
- ストーリー
- レビュー/川本三郎
- レビュー/北村道子
- レビュー/広瀬奈々子
- レビュー/児玉美月
- レビュー/小橋めぐみ
- コラム/ホアン・シー
- インタビュー/ロアン・フォンイー
- インタビュー/トム・リン/ヨルゴス・バルサミス
- インタビュー/カリーナ・ラム
- インタビュー/ケイトリン・ファン
- インタビュー/オードリー・リン
- インタビュー/カイザー・チュアン
- レビュー/月永理絵
- 判型 B5変
- 頁数 57
- 定価 1,430円(1,300円税抜)
- ISBN 978-4-909792-30-3
- Cコード C0074
- 発行日 2022年10月8日