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写真展「動物たちが見た沖縄戦」


戦争体験を継承するための
写真展を開催

6月20日(火)から25日(日)まで、那覇市民ギャラリー第三展示室において、『写真展「動物たちが見た沖縄戦」』が開催される。

企画・主催は、パブリックアーツ(公共芸術団 https://publicarts2.com/)

 現在、クラウドファンディングが行われているが、そのメッセージを一部、紹介する。

「沖縄戦は日本を語る上で欠かすことのできない戦闘です。日本軍は少年少女を含む民間人を戦場に動員しました。沖縄には当初、精鋭といわれた第九師団が配備されましたが、44年に台湾に転出し、応援の部隊派遣も見送られました。その兵力を補うため、子供や民間人までもが戦場に送られたのです。彼らを人間とは考えず、捨て石とし、本土を守ろうとした感覚は、現代の日本社会にも通じるところがたくさんあります。そして、その状況の中、動物たちも戦火に巻き込まれていったのです。さらに植物たちも」

「今回の写真展をご覧いただければ分かるように、軍馬、軍犬、軍鳩が沖縄戦に参加していました。軍犬は両軍ともに使用し、多くの犬が戦闘で死にました。また、軍馬は日本軍が使用しましたが、現地調達が多く、沖縄の人々の生活に必要な馬が多く使われました。その後は、米軍によって利用され、沖縄戦が終わるまで、馬たちは武器を運ぶために重労働を強いられました。鳩たちは伝書鳩として両軍ともに使用しましたが、情報を運ぶメッセンジャーである彼らは見つかるとすぐに撃ち落とされました。どの動物たちも過酷な戦場では病気になるものも多く、また、最終的には人間の食料となったものも多くいます。そして、沖縄は当時、動物と自然の宝庫だったのです。そこに住んでいた数々の動物たちも戦争で死にました。そして、植物たちも状況は同じでした」

動物の視点に立った画期的な企画。ワシントンにある米国公文書館から写真データを100点以上持ち帰ってきたことにより実現するという、この試み。開催までを追っていきたい。

写真展「動物たちが見た沖縄戦」
2023年6月20日(火)〜25日(日)
那覇市民ギャラリー第三展示室(無料)


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