そのような世界の憧れの商品を、現代日本人はほとんど知らされていない。
1000年の磁器の古都景徳鎮。
宋時代、元時代、明時代、清時代、民国時代、現代のそれぞれの時代の作品(中国駐在歴15年の田中保成所蔵コレクションを中心に)の展示即売会を開催します。
タイトルは「1000年磁器の美 景徳鎮コレクション 2021夏」
江西省景徳鎮、人口約168万人、長江の南に位置し、江南の気候地帯である。
その長江の支流である昌江の豊かな水源、四方山に囲まれ豊富な土と鉱物、その山林の薪は柴と呼ばれ古くから窯の燃料、そして1,000年以上も世界の憧れの食器、オブジェなどの生産を可能にした磁土カオリン、すべて自然の恵みと人類の叡智にて、1000年磁都を生み出した奇跡の街である。
この景徳鎮の街の名前は、北宋の時代の真宗の景徳帝を由来として1004年命名された。
また英語名チャイナは、この地帯の街の昌南の中国発音チャンナンを由来する背説明が有力である。そして景徳鎮の名前を世界の景徳鎮として不動たるものしたのは、英語名BLUE & WHITE 即ち青花、中国語発音チンホアである。その顔料であるコバルトは遠くペルシャのスマルト地方産出の輸入顔料を使用することで鮮やかな青の発色を実現することが出来た。
現在磁器産業に携わる人口が約70万人、その内作り手の人口が15万人である。
そのほか、磁器を焼成する機械設備、燃料、釉薬、顔料、包装資材、絵を描く筆、小売り、卸、博物館、観光ビジネスなど、この磁器産業が生み出す経済は、永遠の繁栄を約束されているのだろうか。古くはヴェネチアの商人マルコポーロ、オランダ東インド会社、琉球王国、そして日本、多くの無名の商人たちが買い求め、元のフビライがシルクロードインフラを整備し、明の鄭和が海のシルクロードを確立させた。
今もそのアンテイーク市場の頂点の一つである古董磁器は、世界中のアンテイークオークションの熱狂の的なのである。
そのような世界の憧れの商品を、現代日本人はほとんど知らされていない。
「1000年磁器の美 景徳鎮コレクション 2021夏」
開催期間:2021年7月17日(土)〜19日(月)
観覧時間:11:00~18:00
観覧:無料
会場:@ワンダー2階特設ペース
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目5−4 開拓社ビル1・2F
主催:A PEOPLE/青花草堂
A PEOPLE代表 青花草堂店主
田中保成
プロフィール
1958年大阪生まれ、東京育ち
1985年~1986年 北京の北京語言学院にて中国語、中国文化、中国歴史を学ぶ。
1986年~1987年 天津の租界地区にある南開大学に留学、中国の政治、ラストエンペラー
2006年~2010年 上海駐在 上海租界地区に住み上海アールデコ建築等に魅了される。
上海博物館、景徳鎮の磁器博物館訪問、西安、兵馬俑博物館チベット地区等の博物館視察。
2013年~2015年 成都駐在 杜甫草堂地区にて中国骨董を学ぶ、中国磁器学習スタート。
西安博物館、重慶博物館、洛陽博物館、河北博物館等を視察。
2015年~2019年 北京駐在 故宮博物館、中国国家博物館、北京首都博物館、有名オークション会場、瑠璃厂地区王府井地区等骨董ショップ等にて中国磁器の目利き力を磨く。
新疆ウイグル地区3度訪問し、和田玉の産地和田ホータン等の現地視察を実施。
景徳鎮訪問合計4回、滞在日数合計約一か月、中国磁器に関する書籍百数十冊読破。
中国の骨董鑑定番組、百数回視聴。
2020年 中国骨董店を開設 現在に至る。
❶会期の3日間は「青花草堂」主人、田中保成が常駐し、ご来場いただいたお客様の中国磁器やご購入に関しての素朴な質問、中国文化事情などにお答えいたします。
❷7月17日土曜 14時から15時30分まで代表、田中保成の講演会を行います。ご参加いただきますようお願い致します。
毎週土曜日は「青花草堂」主人、田中保成が常駐し、ご来場いただいたお客様の中国磁器やご購入に関しての素朴な質問、中国文化事情などにお答えいたします。
❸「GALLERY A PEOPLE/青花草堂」に関するお問い合わせ baochengyasun@ozzio.jp